
3−9.白と黒
ブログによるネット集客で売上げを伸ばし、私はますます検索エンジン対策にのめり込むようになりました。
当時のSEO対策には「ホワイトハット」と「ブラックハット」の2つに大別されていました。
ブラックハットSEOは、Googleのアルゴリズムの裏をかくような手法です。
一方、ホワイトハットSEOは、記事自体の品質を高めていく手法でした。
当初、私はホワイトハットSEOの手法で、検索順位を上げていました。
しかし、品質の高い記事を書くと、競合他社が真似をしてくる。
実際に提供している商品サービスの品質はこちらの方が高いのに、競合他社が似たような表現を使うため、お客様が見ると、その違いがあまりわからなくなっていました。
高品質の商品サービスをお客様に提供するには、できる限り上位表示させるしかありません。
そんな時、あるSEO業者が、グレーかもしれないけど、Googleのガイドラインには、一応抵触しないという手法を紹介していました。
ホワイトハットの手法に限界を感じて、その手法を一部に取り入れ、テストしました。
すると、明らかに効果が見られました!!
そこで、全面的にその手法を取り入れることにしたのです。
それまでにSEO対策では、何社かと契約したことがありました。
ほとんどの営業マンは、契約前には、効果があると一生懸命に売り込みします。
しかし、実際に導入するとほぼ効果がありませんでした。
しかし、試さないことには、事実は分かりません。
結果、かなりの資金をドブに捨てざるを得ませんでした。
3−10.大惨事
そして、ついにその時がおとずれます。
2011年から、Googleはアルゴリズムの大幅なアップデートを行いました。
私が使っていたSEOの手法は、Googleからブラックハットと認定されたようです。

それまで検索上位表示されていたページが、一気に検索圏外に飛ばされてしまいました😭
もともと隙間市場をピンポイントで狙っていたので、ホームページへのアクセス数は多くはありません。
しかし、ホームページに一度来ていただくと、成約率が高まるように設計されていました。
そのため、検索圏外に飛ばされた結果、ほとんど新規の申込みがなくなってしまったのです。
1日中、ホームページの様々な箇所をあれこれ修正したり、新しいページを作ったりしても、反応が全くありません。
6ヶ月経っても、状況は変わりませんでした。
通常の検索エンジンからは、集客が難しくなったため、有料のGoogle広告に頼らざるをなくなりました。
しかし・・・
そう考えるのは、競合他社も同じです。
Google広告は、キーワード毎の入札制なので、広告の落札価格がどんどん値上がりしていきます。
反応が良い広告文を作り出しても、すぐにマネされます。
やがて1件成約しても、それにかかる広告費の方が高くなる事態に・・・
3−11.ビギナーズ・ラック
こんなことになる前は、ほとんど手をかけずに、集客できるようになっていました。
会社員時代には、どれだけ働いても、毎月一定の金額しか振り込まれないのに対し、自分でビジネスをすると、働けば働くほど見返りがあります。
それが実現したので、すっかり気が緩み、放漫経営に陥ってしまっていたのです。
最初の成功は、いわゆる「ビギナーズ・ラック」に過ぎませんでした。
それなのに、一丁前に成功したつもりで、天狗になっていました。
会社員時代には手が出なかった高級ブランド品を買ったり、1年に何度も海外旅行に行ったり・・・

最初のうちは、そんな体験がすごく刺激的で楽しかったです。
しかし、何度か体験すると、慣れてしまって、さらにその上の刺激でないと満足できなくなってきます。
「人間の欲望には限りがない」
痛感しました。
さらに、私が犯した大きな誤りは、集客ルートを検索エンジン1つにほぼ依存していたことです。
もちろん書籍やメルマガというルートも作っていたのですが、全体に占める割合はわずかでした。
今、複数のSNSがあるのは、とてもありがたいことです。集客ルートを分散できるからです。
ただ、当時のネット集客は、誰もがGoogleやYahoo!の検索エンジンか、有料広告から集客するしか、他に手段がなかったでしょう。
銀行の預金残高は、急激に減り始めました😩
あがけば、あがくほど、さらに深みにハマっていきます。
私1人の力では、Googleのような巨人に対抗できません。
一方、一つのパイをめぐる競合他社との争いはますます激化していきます。
毎日、毎日、寝る暇もなく、一人でパソコンに向かい、黙々と作業を続ける。
気づけば、窓の外が明るくなりはじめ、鳥たちのさえずりが聞こえます。
しかし、いくらどれだけやっても、成果が出ない。
心身ともに疲れ果てて、まともに考えられない・・・
もうグッタリ・・・😩

一体、何が正解なのか、見当もつかない・・・
底なし沼にハマったようでした。
出口は全く見えません😱😱😱
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